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ことば つづること   

ドイツにいる我が師匠その1から
恒例の小冊子が届きました。

師匠というか、今やドイツのお父さんというか、大兄というか
なんともビッグな存在。

今の会社、色々あるけど、
この仕事をしているから出会えた
この点については本当に感謝している
今や私の人生になくてはならない、素晴らしい人の1人です。
絵に描いたような典型的「ザ・ワーカホリック」だった師匠
一年のほとんどを海外を飛び回って過ごす激烈な生活を、
ご本人曰く「キミが生まれるだいぶん前」からずっと続けてこられ、
アジア的なメンタリティー、気遣い、謙虚さを身につけられた
ドイツ人らしからぬ、でもやっぱりドイツ人な師匠ですが、
一昨年、ようやく引退を決め
比較的ノンビリと暮らしておられる様子。
前からのご趣味だった写真、世界中を仕事で飛びまわっておられた間に
各地で撮られた写真をまとめたご本を自主出版で出されて、
もう一つの趣味である、詩や文章を綴ること
以前から「年金生活になったら、大学で勉強したい」とおっしゃってたので
地元の大学に学生登録、俳句の講義を受けておられて
沢山の詩を綴られている様子。
自作の俳句風の文章と写真を組み合わせて、季節ごとに小冊子にまとめて
送ってくださるのです。
プロの装丁マイスターが一冊一冊手で綴じあわせた装丁。
ことば つづること_a0118723_16431541.jpg


シンプルだけどね、美しいんです。
ある意味、とてもドイツ的。
「これ(作業)単価高いんだー」って笑っておられたけど、手に取ると納得(笑)
紙もね、毎回とてもこだわっておられて、手触りも最高。
種類とかわかりませんが、ともかく素敵な紙なのです。
そうお伝えしたら、とても喜んでくださいます。

師匠が俳句を始められた頃、よく「季語」についてお話したものです。
私たちの感じる四季の感覚、その象徴的なもの、季節の風物詩と
ドイツで感じる四季の感覚、シンボル、折々の風物詩
当然ちがいますよね、その感覚と考え方とか
「雨」とか「松」と聞いても、それぞれの国での感じ方、
言葉そのもののもつニュアンス異なるもので、
そういうこともやりとりしているととても楽しいのです。
当たり前だけど、そんなこと考えることなかったから。
師匠がそういうニュアンス、私たち日本人がどういうことを感じて俳句を詠んできたのかを
できるだけ理解して、ドイツ語で俳句の心に近付こうとしておられるのがとてもうれしくて
色んなことをメールでやり取りさせていただいて、私も改めて四季について考えた記憶があります。
今回の冊子も、またシトシトと星の雨が降るような、繊細にイノチを見つめる
とても美しい言葉の連続。
また感想をお伝えするのが楽しみです。
今回はなんと、ビックリプレゼントが追加。
去年ドイツに行った際に、師匠に会いに出かけたのですが
そのとき「初めての体験をしてほしい」という師匠の提案で
サーカスを見に行ったのです。
そのときにセミプロである師匠が撮った写真と私のブレーメンでの観光写真を
なんと小冊子にしてくださってました。
ホントにキレイなアルバムと言うか、ホントに一冊の本になっていて
裏表紙には、私の誕生日が。
よく覚えててくださったなぁ…感激。
素敵な誕生日プレゼントになりました。

by miyumayu27 | 2013-06-27 20:00 | ドイツのこと

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