カテゴリ:本と映画のこと( 13 )   

最近みた映画のこと   

セールでレンタル半額な時に
チャレンジャーな私は
なんとなく手にとった映画を借りるのですが
ここのところ結構な確率で、トルコとかギリシアとか
その当たりの題材か
ナチ占領下のフランス
不思議とそんな映画が多いです。

今回借りてきた
「タッチ・オブ・スパイス」
タイトルの平和そうな感じで何も考えずに借りてきたのですが
トルコとギリシャの間の対立問題がテーマ。
民衆の視点に立つと、没収、強制退去など、
なんとおどろおどろしい強権な時代があったのかと
何も知らなかった自分を猛省しました。

「バティニョールおじさん」は、ナチ占領下のフランスのお話。
フランス映画らしく、コケティッシュにテンポ感もあり
ドイツ映画と違って、そのものずばりのリアリティーは見せずとも
ニュアンスだけで十分伝わる、当時の緊迫感。
少し前にみた「サラの鍵」
ナチ関係やヒトラー関係の映画は数々見てきましたが
全く知らなかったフランスの占領下時代のできごと
占領しているものから強制される
その屈折した狂気、衝撃的でした。
それに比べると、まだ「ニューシネマパラダイス」的に
主人公に、臆病で慎重ながらも肝が据わった明るさと人への優しさがあって
何とか救われた感じです。

アフリカの、もう数え切れない民族問題も
知らない、知りえない自分が情けないことがあります。
きっかけは、また偶然手に取った映画
おじいさんと草原の小学校

学べるということは、単純な権利ではなく
もっと守るべきもの、安全に暮らしている私たちが
何かを割いて、世界の子供たちにその場を作るべき
そしていくつになっても学べるという、可能性を否定しないこと
こんな優しいタイトルなのに、内容は衝撃的でした。

もう、血が流れすぎです
この世界
そして、しらないことが多すぎます
きれいじゃないこと、苦しいこと、痛いこと
どないしたらエエのんかしら…
[PR]

by miyumayu27 | 2013-10-30 20:00 | 本と映画のこと

海文堂 LAST   

長く一所に暮らしていると、
変わらないものもあれば、変わりゆくものもあります。
故郷神戸の、浜焼けしたレンガ色と大理石色、ツヤツヤとしたニスの色の街並み
それもまた、ジグソーパズルのパーツを入れ替えるように
古いものがポコッと外れ、新しいものが嵌っていく。
その変化が神戸を元気にしてくれるならよいのですが…

先日、9月の最後の日
神戸の街から、また懐かしい灯が消えていきました。
海文堂書店、祖父の代から通い続けた懐かしい書店が
閉店しました。
海文堂という名のとおり、全国でも珍しい海事に関する専門書籍を手厚く備え
海図やら船舶関係のグッズ、船の大きなポスター
インクと仄かな潮の香りのする、まさに神戸らしい書店。
元々本屋は小さい頃から大好きな場所ですが、祖父が特別な本をとりにいくので
幼心にも他の書店よりもアカデミックな感じ。
祖父に連れられていくと、すごく特別な大人な気がしたものです。

物心つくかつかないかの頃から、祖父に連れられ船の竣工式や処女航海のセレモニー
小さな私の記憶に残る、見上げた空にサワサワとたなびく紙テープのシャワー
造船華やかなりし頃からの神戸の栄枯盛衰を、祖父、叔父、私と三代にわたり肌で感じ
蛙の子は蛙といいますが、いつの間にやら私も海運の世界に。

そんな老舗書店には、例えば私の大好きな高田郁先生が
学生時代にバイトをされていたということで、何度も先生のサイン会があって
先生の直筆イラストの色紙が何枚も飾られ、大好きな成田一徹さんの切り絵作品が飾られ
いつもとても特別な空間でした。

閉店直前に催された成田一徹個展ももちろん足を運びました。
半泣きで懐かしの我が母校のロンドン塔の原画を5センチの距離でガン見。

そして、最終日。
仕事終わりに立ち寄ることが出来なかったので、
せめて一目一歩と、昼休みに自転車をかっ飛ばして行きました。
少ししかいられなかったけど、懐かしい空気を吸い込み
祖父と歩いた店内を眺め、天井を見上げ
成田さんの作品集と、ずっと壁にかかっていた海図を買って
ありがとうと頭を下げ、かえってきました。
あのあと、何ができるのかわからないけど
できるなら神戸らしいもの、他にないもの

https://www.youtube.com/watch?v=mhmqXfz30Zo
最後の日の様子が、youtubeで公開されています。
懐かしい思い出のある人、是非チェックを。
[PR]

by miyumayu27 | 2013-10-05 20:00 | 本と映画のこと

永遠の0   

速読とか全くできませんし、本を読む速度はいたって普通です。

本を読むのは好きなので、というか、
本がないと人生やってられないので
読みなれているということだけなのですが。

最近のベストセラーな小説は、行も言葉もホワホワしているので
大抵一日の通勤時間内にホワホワと読んでしまえるので
(約1時間)たまに、「なんか物足らんなぁ」と生意気にも思ってたんですが
ついにきました、たどり着いてしまいました。

百田尚樹の世界。

関西生まれなら「ナイトスクープ」でお馴染み、
なにを今更の感もありありですが、
番組が遺伝子レベルまで馴染んでる分、何となく後回しだったというか
何故今まで手に取ってなかったのか、全くわかりませんが。

ともかくようやくな感じなのです、いまさらなのです。

京極ワールド以来の凶悪な本の厚さ、というか行間の濃さ、言葉の比重
濃く、重く、深い。

好んで巻き込まれ、核心へと降りていきたくなる、
言葉と文章の渦潮。
潮流じゃ軽いんですよね…渦なんです。

この世界、この国、登場人物というか「人間」がお好きなんだろうな…
LOVEとか人類愛とか平べったい平均的なことでなく、
百田さんって、多分人想いの優しい人なんだろうなぁ、と
イロイロなものへの熱い想いが感じられて、
私の気持ちもグッと連れて行かれるんです。
確かに、一般的な小説より、ちょっとジャーナリズムというか、
構成作家さんだな、ということを端々に想起させるような読中感はあります。
フレーム、伝えたいこと、骨格がはっきり判る。
コーナーの区切りのようなね。
百田さんの小説に、「作者が何を伝えたいのか、述べなさい」なんて
国語の質問は無用に思えます。
だってとっても判りやすいから。
書こうとしたことを徹底的に取材した、緻密な取材力、
それもともかく対象への愛情があってのこと
だから泣けるんでしょうね、多分。

風の中のマリア
錨を上げよ
ボックス

ときて

ついに本命
永遠の0

ホントは先日の旅行の際に持って行きたかったのですが
新神戸の駅で買おうとしたら、この本だけ置いてない(笑)
たのむよー

万を辞して、これから読みます。
でも、外では読みませんよ。
絶対泣くので、危険です(笑)
[PR]

by miyumayu27 | 2013-06-30 20:00 | 本と映画のこと

さよならソルシエ   

話題作「さよならソルシエ」1巻、読みました。
うん、すごいです。
ウワーと思ったのは、森薫さんの「乙嫁語り」読んで以来、ちょっと久しぶりです。
いや、森さんの作品は個人的に元々期待値高いので、ビックリ度は上回ってます。
前評判が高かった点描のレベルは、意外と普通でしたが、
描写と表現力が新人らしからぬスケール。
史実をかなりドラマチックに描いているので、
これからどういう風に肉付けして、
どういう風に史実と結び付けて最後着地させるのか
そのへんが見ものだなと思います。
できるだけしぼまないように最後まで走ってほしいです。
[PR]

by miyumayu27 | 2013-05-20 20:00 | 本と映画のこと

友だちとしての本   

三浦しをんさんの「本屋さんで待ち合わせ」という本での一文で

「なにをするでもなく川面を眺めているのは、
なぜか男性ばかりの気がする。」

ってのがあって、その光景がぱーっと目に浮かび納得。
でもそれは何故か、まだみぬ多摩川べりだった(笑)
それから三浦ワールドに持っていかれました。

好みの作家さんというのは、
親しい友人同士でも多少なり違うもの。

多分ね、親友の友人が、絶対私の友人になるとは限らないってのと
大体一緒なんじゃないかなって思う。

とかいいつつ、書評やら、作家さんの「私の好きな本」みたいなエッセイ
そのセレクションがすごいツボで好きだとする。
紹介されてる本どれもこれも、ものすごい好み。
でもその作家さん自身の著作が好きかというと、そうでなかったりもする。
本の好みって、ホントに個人的だ…そりゃそうなんだけどね(笑)
[PR]

by miyumayu27 | 2013-05-03 20:00 | 本と映画のこと

レジェンド・オブ・メカニック 超・大河原邦男   

兵庫県立近代美術館で開催中の
a0118723_19105889.jpg

レジェンド・オブ・メカニック 超・大河原邦男展」に行ってきました。

結構前から開催されているので、そんなに混んでないだろうと思ってたのですが
意外なほど混んでいる…というか、皆さん一点一点原画を食い入るように見ていて
それにズラーっとならんでおられるんで、とにかく進まない…
ので混んでるような状態になるのですが、人数は普通です。
ちなみに、男の子がすきそうな題材ですが、チビッコ向きではありません。
「大きなチビッコ」向けです。
a0118723_1911109.jpg

難しすぎて、飽きてポカーンとしている子供たちの横で
感動してポカーンとしているご両親という構図が諸処で見られました(笑)

コピー機なんてない時代、
懐かしの薄いカーボン紙に書かれてたり、紙に緻密に描かれた原画。
それぞれの説明や、コンテ、指示も、
手書きなのにキッチリと打ち込まれた文字のような緻密で正確なストローク。
その字も含めての作品になっています。
見たことない作品も、知らない作品もテンコモリで
実際のところ、ガンダムも初回放送では見てない…なんてのは
あの会場で言ったらにらまれそうな感じ。
作品の前でマニアックな「タッチ」とか「ディフォルメ」とかそんな話。
なので、みんなホントに作品の前から動かない。
次に譲ってあげようとか、ない?
社会性とか、どうなの????
まぁ、みたいって、気持ちはわかるんですが…

それはおいといて、私が衝撃を受けたのは
車やその他の普通の乗り物のデザイン画や、設計図などは
「仕事柄」何度も見てきましたが、
ふと気がついたんです。
現実に存在しなくて、現実には現在でも作れないメカの
具体的な稼動方法や、稼動域や、スケールバランスや
そういうものをこんなにも緻密に考えて、
あたかもこれから造るように描けることのスゴサ。
a0118723_1911454.jpg

だって、このガンダムの中身なんて、まだ造れないんですよ。

メカデザインのオリジナリティに単純に感動していたのに、
そこに気付いた瞬間、大河原さんの本当の凄さに私は震撼しました。
a0118723_19111648.jpg


ご興味のある方、会期はあと少し。是非お越し下さい。
[PR]

by miyumayu27 | 2013-04-25 20:00 | 本と映画のこと

  

本をね
捨てるってことができません。

なので、貰ってもらうか
古本屋さんに売るかなんです。

年に一度、古本の売上金で奨学金をって催しがあって
そこに本を寄贈するのも
そこで本を買うのも
楽しみにしてます。

結局、寄贈した数より、買った数の方が多いときもあり
本自体は減らないんだけど
本がないと、生きてる感じがしないので
それはそれでよいのかも…

貰ってもらえるって、でもうれしいね
誰かに読んでもらえるってのがいいと思います。
知らない誰かの手に渡るわけでしょ
同じ本を、知らない誰かがページめくるわけでしょ
逢えない人とのご縁があるわけで
そういうの面白い
[PR]

by miyumayu27 | 2013-02-25 20:00 | 本と映画のこと

とじこめる   



a0118723_21163899.jpg


というか 紙

紙は その時の気持ちや、時の流れを

閉じ込められるんじゃないかと

たまに思う。

a0118723_21164639.jpg


プレゼントを選んだ時の気持ちとか
カメラを構えた時の気持ちとか
手紙を記した時の気持ちとか

デジタルにはのらない、キモチ
[PR]

by miyumayu27 | 2013-01-07 20:00 | 本と映画のこと

コトバを通じて   



a0118723_17352023.jpg


本がないと、多分生きていけない
かなり気分的な問題ではあるけど
本を持ってると、それだけで気持ちが、しっくり落ち着く。

ただ、文字でしか記憶できない、アナログ派なので。

類は友を呼ぶのか、朱に交わって赤くなってるのか
周りももれなく本好き集団

そんなみんなも、みんなの言葉の選び方も好き。
考えの発露が言葉だから、その言葉が好きなのか
言葉が思考を形成するから、その思考がすきなのか…
大好きなみんなの「考え色」にそまりたいのか
好みの言葉を使う人の読む本は、
好きというか読まずにいられない。
そうやって、やっぱり「朱に交わる」のか…

そんな活字と私に親しい人に、
思うコトを、唇に浮かぶ言葉にのせて
ふっと飛ばすように
いや、そっと流すように 伝えたい

朱に交わるにしても、一緒に朱になるにしても
フェアにシェア
使う、発する言葉を大切にしたい。
ここしばらく、「言葉を大切に発する」という部分に
いま少し神経を使っていなかった気がする。
言霊を大切にしていなかった気がする。
もっと魂をこめて、大切に話語りかけよう…
と思う、年の瀬…
[PR]

by miyumayu27 | 2012-12-27 20:00 | 本と映画のこと

ほんだな   

本にまみれて暮らしたい

図書館のような家で暮らしたい

周り一面本棚な部屋

a0118723_0375155.jpg



憧れるけど、大震災を経験して
本が降り注ぐ様を実体験すると
それは実際かなり怖い。
[PR]

by miyumayu27 | 2012-11-22 20:00 | 本と映画のこと