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永遠の0   

速読とか全くできませんし、本を読む速度はいたって普通です。

本を読むのは好きなので、というか、
本がないと人生やってられないので
読みなれているということだけなのですが。

最近のベストセラーな小説は、行も言葉もホワホワしているので
大抵一日の通勤時間内にホワホワと読んでしまえるので
(約1時間)たまに、「なんか物足らんなぁ」と生意気にも思ってたんですが
ついにきました、たどり着いてしまいました。

百田尚樹の世界。

関西生まれなら「ナイトスクープ」でお馴染み、
なにを今更の感もありありですが、
番組が遺伝子レベルまで馴染んでる分、何となく後回しだったというか
何故今まで手に取ってなかったのか、全くわかりませんが。

ともかくようやくな感じなのです、いまさらなのです。

京極ワールド以来の凶悪な本の厚さ、というか行間の濃さ、言葉の比重
濃く、重く、深い。

好んで巻き込まれ、核心へと降りていきたくなる、
言葉と文章の渦潮。
潮流じゃ軽いんですよね…渦なんです。

この世界、この国、登場人物というか「人間」がお好きなんだろうな…
LOVEとか人類愛とか平べったい平均的なことでなく、
百田さんって、多分人想いの優しい人なんだろうなぁ、と
イロイロなものへの熱い想いが感じられて、
私の気持ちもグッと連れて行かれるんです。
確かに、一般的な小説より、ちょっとジャーナリズムというか、
構成作家さんだな、ということを端々に想起させるような読中感はあります。
フレーム、伝えたいこと、骨格がはっきり判る。
コーナーの区切りのようなね。
百田さんの小説に、「作者が何を伝えたいのか、述べなさい」なんて
国語の質問は無用に思えます。
だってとっても判りやすいから。
書こうとしたことを徹底的に取材した、緻密な取材力、
それもともかく対象への愛情があってのこと
だから泣けるんでしょうね、多分。

風の中のマリア
錨を上げよ
ボックス

ときて

ついに本命
永遠の0

ホントは先日の旅行の際に持って行きたかったのですが
新神戸の駅で買おうとしたら、この本だけ置いてない(笑)
たのむよー

万を辞して、これから読みます。
でも、外では読みませんよ。
絶対泣くので、危険です(笑)

by miyumayu27 | 2013-06-30 20:00 | 本と映画のこと

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